夢追いぼっと

2留目突入、もう後がない大谷世代の医学生のブログ

『自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体』

 昨日調達した5冊のうち、早速1冊読み終えてしまいました。しかも、2周。ちょっとした速読スキルがある代わりに、センター試験の現代文の勉強で付いたクセかちょっと雑に読んでしまうので。2周目は丁寧に読みました。

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自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体』 本田秀夫著

 今の僕の状態には関係ないかもしれないけど、このトピックは以前から気になっていたので、この機会にそういう本を読もうと思って。

 と言うのも、僕はこの自閉症スペクトラムのうちの一分野、アスペルガー症候群に当てはまるのではないかと思っているので。実際、昔精神科で限りなくそれに近いと言われましたし。細かいことは、こちらのプライバシーとか、診断基準とか変わりつつある中で医学生が不正確な情報を書くわけにはいけないとの観点から、省かせていただきますが。だいぶ前だから記憶も曖昧ですし。

 ということで、世間でもよく知られている通り、僕も

  • 物事の配置や手順などにこだわりが強い
  • 関心のある物事には異常に詳しい
  • 皮肉や冗談が通じず真に受ける
  • 言葉のキャッチボールがやや苦手
  • 空気を読むのが苦手

などといった特徴があって、それは自他共に認めるといった感じなんです。実際、そのこだわりや空気の読めなさゆえ、少なくとも高校生あたりまでは周りにも迷惑をかけたんじゃないかと思ってます。

 ただ、転機は高校3年生の時に高校の図書館でたまたま手に取って読んだこの本ですね。今回は買ってないけど。

僕はアスペルガー―ある広汎性発達障害者の手記

僕はアスペルガー―ある広汎性発達障害者の手記

『僕はアスペルガー-ある広汎性発達障害者の手記』 利田潤著

 これを読んで、僕は世間的には「おかしい」とされるカテゴリーの人間なんだと自覚したわけです。この人のアスペルガー症候群ゆえだという苦労や今思えば人に迷惑をかけてしまったというエピソードが、ことごとく自分と重なったので。

 それからは「人並み」になることを意識してきました。アスペルガー症候群は必ずしも「障害」「病気」ではないから、「個性」ととらえてうまく付き合いましょう、みたいなことを世間ではよく言いますが、自覚した当事者としてはそれはキレイゴトで、気付いてしまった「嫌われる理由」みたいなものは「治療」とまでは言わずとも「改善」しなきゃ気が済まないわけですよ。例えば、

  • 好きなことについて話を振られたからといって延々と話していいわけではないことを肝に命じる
  • 物事の配置や手順が「自分ルール」と違ってもカンシャクを起こさない
  • 冗談や皮肉を真に受けず受け流す
  • 会話のキャッチボールを訓練する

などなど… それでも完全じゃないし、「行間を読む」的なことはまだまだ苦手だったりするわけですが、とにかくそんなことをここ数年間やってきたわけです。まぁ、「普通」の人にとっては当たり前なんでしょうけどね。

 それはともかく、という割には長くなってしまいましたが、今回取り寄せた方の本は、

臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持が最優先-あなたの身の回りにそんな人はいませんか? あるいは、あなた自身そういう自覚がありませんか? 自閉症アスペルガー症候群の垣根を取り払い、連続した1つの状態と捉えることで、障害の概念を根本から覆す「自閉症スペクトラム」の考え方が注目されています。10人に1人が潜在的に抱える「生きづらさ」の原因を解明するとともに、早期発見や療育、支援の方法まで、多角的に解説します。

ということでして、この機会に改めて勉強したり、自分の生活に役立てるヒントを探したりしよう、と思って読んでみたわけです。それで、大事なところに赤いフセン、自分にも当てはまるところに緑のフセンを付けていってたら、結構ビッチリなってしまって… ただ、あくまで、今回の入院とは関係ないかもしれないけど、という前提のもと。

 ところが! 自閉症スペクトラムの特性に関して、今の自分にも関係ありそうな記述をいくつか発見しました。

 まず、問題を一人で抱え込みがちで他人に相談するのが苦手なこと。これ! 連日言ってるやつだ! 僕のこの悪癖、必ずしも自閉症スペクトラムからくるものではなくて他の理由があるのかもしれないけど、当てはまる! 改めて要注意項目です。

 それから、「『コツコツ』より『一発勝負』」っての僕だ!

興味が持てない課題などを日頃からコツコツ行うことは、自閉症スペクトラムの人には無理な要求です。(中略)そのような人たちの多くは、普段からコツコツ頑張ることはしていないにもかかわらず、締切ギリギリになってから大急ぎでやってしまう(中略)という形で、何とか帳尻を合わせているのです。このようなとき、一般の人たちは、「土壇場で慌てるのはよくないから、次からは普段からコツコツやっておこう」という教訓を胸に刻みます。(中略)ところが、自閉症スペクトラムの人たちは、異なる感想を持つことがあります。それは、「普段やらなくても、いざとなったら何とかなる」という感想です。

 あっ僕だ! CBTの勉強を実質3日、OSCEの勉強を一夜漬けでやった僕だ! ただ、僕の場合は、普段からコツコツやっていないことには不安を感じてもいる、というのはあるんですよね。必ずしも平気ってわけじゃなくて。それに、今回の試験で一夜漬け状態になってしまったのは、別の精神的な問題で気分が乗らなかった、ってのが大きいし。だから、僕のこれは自閉症スペクトラムと関係があるとは言い切れないだろうけど…ともあれレポート提出なんかでも追い込まれるまで何もしない代わりに追い込まれてから爆発的な力を発揮するとか、言われてみればそういうタイプなんで、これは今後の改善も含めて心に留めておく必要があると気付きました。

 というわけで、単なるお勉強になったのみならず、自分の現状を客観的に把握するヒントになりそうな本でした。やっぱり読書ってするもんですね(感想が雑)。




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