夢追いぼっと

2留目突入、もう後がない大谷世代の医学生のブログ

突然の留年決定(前編)

-それは突然のことでした。

 3月5日、多くの同期が春休みを満喫している中、僕は大学でこの春6科目目、追試の追試などを含めるとこの春9回目の追試となる、某科目の追追追試を受けていました。

 「泣きの一回」どころか泣きの三回、教授からはこれがラストチャンスと言われました。その教授自体はボーダーを下げることはない代わりに合格点に達するまで何回でも追試をしてくれる、優しいのか厳しいのかわからない先生なんですが、進級判定のために成績をつけて学務課に?提出する〆切の関係上、これが最後だと。

 試験までに数日間の猶予が与えられ、初めてその科目の勉強らしい勉強に取りかかりました。しかし、範囲は膨大、内容も難解、時間がいくらあっても足りそうにありません。それから、過去問を何年分も見ましたが、同じ問題の使い回しはほぼなく、しばしば絶大な効果を発揮する過去問の丸暗記が通用しそうにありません。

 仕方がないので、出題傾向を研究した上で重要そうなところを絞り込んで、そこに優先的に時間を割り振ることにしました…もしかしてこれが本当の試験勉強というやつなのか⁉︎ 4年生の終盤にしてようやく気付きました。本当にそんなレベルなんです。

 そうこうしているうちに数日はあっという間に過ぎ、いよいよラストチャンスの日を迎えました。試験は記号選択問題が50問で、6割つまり30問が合格点。あの先生のことだから、まけてはくれないでしょう。いざ勝負。本試験を含めた過去3回の試験よりかは確実にわかるけど、やっぱり難しい。今回の問題も全く手加減なしでした。でも、なんとか6割取れてそうな手応えはある。長めに取ってくれていた制限時間は何十分も余りましたが、落ち着いて座ってなんていられないし、これ以上どうしようもないので、マークミスがないか等を何度も確認した上で答案を提出し退出。

 でも全く気持ちは落ち着きません。食堂に駆け込み机を確保、まだ解答はもらえませんでしたが問題を持ち帰れたので、レジュメ等を頼りに自己採点をしてみました。とはいえ調べてもわからない問題ばかりで、どうせ制限時間終了後に教室に行けば解答がもらえることを考えると、ムダな時間です。しかし心配で落ち着かない故の行動、そんなことはどうでもいいんです。すると、30問は正解できている模様。少し、あくまでほんの少しですが、ホッとすることができました。

 退室から数十分、試験時間が終わったので解答をもらいに行きました。すると、追追追試の受験者はほんの数人だったこともあり、早くも僕の答案の採点は終わっていました。「合格点ギリギリだったからこれで満足せずにもっと勉強しなさいよ」という趣旨のことを渋い顔で言われつつ、解答を渡されました。ということは受かってるんですね⁉︎ ホッとしつつ改めて自己採点してみると…31問! 本当にギリギリじゃないか! 薄氷を踏む思いってやつです、震えました。

 ともあれこれがこの春最後の追試。それをクリアしたことでようやく進級を確定させることができる! 成績優秀な人は1月半ばには確信していたであろう進級が、3月に入った今、ようやくこの手に…長い闘いだった。今年も大変だった。でも勝った。ホッとした。張り詰めていた緊張の糸が一気に切れた。今日はひとまず帰って寝よう。

 ところが、昼寝から目覚めてふと携帯電話をチェックすると、大変なことになっていました…

次回に続く



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