夢追いぼっと

2留目突入、もう後がない大谷世代の医学生のブログ

進級した親友

 3月5日に事実上の進級不可を突然突き付けられてからというもの、僕はふさぎ込んでしまい、ひどい日には1日のうち16時間をベッドの中で過ごしていました。電話にも出られず、LINEも返せず、関係各位、ごめん。

 そうして日々は過ぎ、3月13日、県外に進学した親友♀からのLINEが。

「帰省してきてるからご飯でも行きませんか?」

と。これでようやく重い腰を上げることができました。バイト以外では久々の外出です。

 待ち合わせ場所のデパートに着いたものの、落ち着かない。その友人に会うのも1年ぶりだし、繁華街もデパートも久々だし、そもそも外出も久しぶりっちゃ久しぶり。ショーウィンドウの前で髪を整えたり、ショーウィンドウの前で襟を整えたり、ソワソワしちゃって、田舎者丸出し。

 そうこうしているうちに友人が登場。早速、ランチ行きましょう、何食べようか、ってなるんですが、僕は元々胃腸が悪い上に最悪のメンタルコンディションだから、僕は

「うーん、なんか、消化の良さそうな、おがくずとか食べたい…」

ってリクエスト。そしたら彼女、

セルロースはイヤ、ってかムリ」

ときやがる。その代わり、来る途中で見かけた野菜料理の店豆腐料理の店はどう?と提案を受けました。女子大生かよって思ったんですけど、実際彼女は女子大生ですし、それなら食べられるなと思って、野菜料理のお店に行きました。

 ところで、この時の僕が留年の危機に瀕してることは、会うなり打ち明けましたよ。この友人とは生い立ちから性的嗜好まで予備校の自習室で語り合った仲ですから、彼女には普通に言えるんです。ちなみにこの時点で親にはまーだ言えてませんが。

 そんなわけで、そこの根菜のカレーだか、これがまた美味しくて胃にも優しかったんですけど、終始

僕「だから俺はダメなんだよ」

友人「そんなことないよ! 大丈夫だって!」

ってののループで、申し訳なかったですね。

 それから、友人の希望により、某カフェの名物のパフェを食べに行きました。

友人「例のカフェでパフェ食べようよ」

僕「どこ?」

友人「あれ? なんとか君と行ったことなかったっけ?」

僕「ないです」

友人「あっ…」

僕「あっ…」

みたいな微妙な空気の会話を交わしつつ、某カフェへ。そこのパフェも美味しかったです。

 パフェをつついていると突然、彼女がちょっとごめんと言いながら神妙な面持ちで携帯電話に来た通知を見始めました。一瞬不安そうな顔、画面を凝視して細めた目、そして数秒後、緩んだ頬。

「大学に貼り出されてた進級判定を送ってもらったんだけど、私、進級できてた! よかったぁ!」

おい! デリカシー! でもとりあえず乾杯。

 一方、その頃の僕の大学はと言いますと、本来は同じ13日に進級判定が発表される予定だったんですが、翌14日に延期になっていました。前にも言いましたが、僕(を含む数人)を落とした経緯にはちょっと納得しがたいところがありましたし、異例中の異例でしたし、人数も多かったんで、どうやら判定会議の教授会が最後の最後まで揉めていたのでは。そんなわけで、進級は絶望的ではあるもののほんのわずかながら可能性も残っていたわけです。大学生の言う「ワンチャンある」ってやつでしょうか。僕は裏切られた時のショックが大きいので、と言うか、既に十分そういう心境だったので、全く期待してませんでしたが。

 ともあれ、ホッとしてる友人と、完全に意気消沈モードの僕。いわゆる気の置けない仲(誤用注意!)だから無理に明るく振る舞うなんてことはせずずっとドンヨリしてたんだけど、今思えばやっぱ申し訳なかったですね…



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